>鉄ギャラリー>山陽本線広島−岡山間の電車たち(2001年現在) | |
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このページの記事に関しての注釈
このページの記事は2001年頃に製作いたしました。マスカット色の103系など現在では岡山エリアから撤退した車両も記載されておりますのでご注意下さい。(2006.09.03)
103系【ひゃくさん−けい】 | ||
岡山支社配属「マスカット色」 尾道市久保 |
広島支社配属「瀬戸内色」 広島駅 |
宮島ボート専用運転(^^;; 広島駅 |
国鉄時代の通勤型電車としての代表格。しかし、関東圏では経年劣化による廃車が進む中、JR西日本エリアでは未だ大量に健在している。都会ではロングシートと言えば珍しくもないが、田舎では当時はかなり珍しかった。それ以前に「トイレ無し電車」として有名になってしまった気もするが(笑)
例えば大阪環状線エリアでは「オレンジ色」で延命工事を受けた103系が走っているが、山陽地区では岡山支社管内に「マスカット色」として配属された車輌と広島支社管内に「瀬戸内色」で配属された物に大別され、4両編成に短編成化されている。
「瀬戸内色」の方は比較的早く広島支社に配備されたのでぼろっちいのが多い(笑) 主として広島を中心とした支線(可部線・呉線)とシティライナーエリア(白市−広島−岩国)と山口県で利用されているので、岡山支社管内への入線はない(糸崎まで)。
岡山の名産にちなんだ「マスカット」色は大阪圏で関空快速用の列車が大量に配備された頃、大量に転籍してきており、初期の頃は「整列乗車」喚起の等身大(?)ステッカーがドアの横に貼ってあった。この列車は姫路−岡山−糸崎間はもちろん「岡山発呉線経由(!)岩国行き」など広島支社管内にも顔を出している。なお岡山駅からの支線(伯備線・宇野線・瀬戸大橋線・赤穂線)は未確認であるが、赤穂線に関していえば117系が以前入線していた頃もあり、103系についても同様と考えるのが自然であろう。
105系【ひゃくご−けい】 | ||
福塩線カラー 岡山駅 |
無人駅・ワンマンカー対策の運賃表 (拡大) |
呉・可部線カラー(旧103系のため4扉) 広島駅 |
103系のコンセプトを元にローカル輸送に主眼を置いて作られたのが105系である。105系は広島エリアでは、まず福塩線に投入された。基本は2両編成である。
実は105系も山陽本線上で見かけることが多い。例えば福塩線カラーの105系は福塩線(府中−福山)のみならず、伯備線(岡山ー新見)、岡山−糸崎間のいわゆる「水曜運休」電車や、岡山−福山止めの普通列車に間合いで運用されているのである。特に「水曜運休」電車は山陽本線上を2両で走って行くことがあるので、まぬけな感じがする(^^:;
また呉・可部線エリアにも105系はあるが、103系から105系に改造を受けた物が多く存在するため、正面の面構えが「103系のまま」という異色も存在する。
115系【ひゃくじゅうご−けい】 | ||
550番台「瀬戸内色」2両編成 広島駅 |
1500番台「湘南色」3両編成 岡山駅 |
2000番台「リニューアル色」4両編成 尾道市久保 |
3000番台「瀬戸内快速色」4両編成 岡山駅 |
しまなみ海道イベント塗色(3000番台) 尾道駅 |
中間車は3500番台「湘南色」4両編成 尾道市久保(拡大) |
岡山支社の先頭LED 岡山駅 |
広島支社の側面LED 広島駅 |
2000番台リニューアル車 窓の変更、ドアの開閉ボタンの追加など |
国鉄時代、大量に作られた標準的な電車のタイプのため全国各地で形式はやや違っても見かけることが多い車輌である。
よってJR西日本エリアでは輪をかけるようにして115系にも色々なタイプがあるので非常に面白い。
550番台
115系の中間車を先頭車化した、115系2両編成。主に徳山・小郡エリアで使用されるがラッシュ時には広島駅や呉あたりにも4両+2両で入線してくることがある。特徴として機器を車内に置いているために一部側面の窓がない。3扉。
1500番台
山岳路線用に増備(新造)された115系 3両であることと、車体の両端部に雪切室のルーバーがある。岡山支社管内のみに在籍し、岡山駅からの支線をメインに運用するが姫路や糸崎あたりも運用に入る。3扉
2000番台
山陽エリアに集中配備された車輌。0番台と2000番台と混編成になっている車輌もある。リニューアルのため塗色や窓の変更、ドア開閉ボタンの追加などが行われた車両もある。3扉
3000番台
岩国−広島−白市の間の「シティ電車」エリアであり、「西条−広島間快速」(現在は山陽シティライナー)の増発のため新造。大半が瀬戸内快速色。2扉
3500番台
元117系。関西圏より117系が転籍・短編成化された際の余剰中間車。よって3500番台は中間車しかない。岡山支社管内の115系に組み込まれている。アコモなどは117系時代のまま。2扉
3000〜3500番台の存在もあってか、1編成4両の中に色々な形式が混在するのも特徴である。
0番台(or2000番台)+3500番台+3500番台+0番台(or2000番台) 3000番台+0番台+0番台+3000番台なども存在するようで1編成中に「2扉」と「3扉」が混在するというはた迷惑な車輌も多数存在するのである。
また、それぞれにカラーリングで「湘南色」「瀬戸内快速色」「瀬戸内色」「リニューアル色」、行き先案内表示で「方向指示幕」「LED」「幕なし」とがごちゃ混ぜになっているのでホームで電車を待っているだけで混乱すること請け合いである。
ちなみにLEDタイプにも種類が沢山あり、岡山支社管内では先頭にもついている車両とついていない車両が、広島支社管内では2段表示が出来るものがあるのでさらにややこしくなっている。
117系【ひゃくじゅうなな−けい】 | ||
快速サンライナー 尾道市久保 |
サンライナーヘッドマーク 岡山駅 |
元117系・115系3500番台 岡山駅 |
国鉄時代、関西圏などの通勤快速を目的に作られた車輌。しかしながら、乗降ドアが、2扉のため都市圏ではかえって乗降に時間がかかるようになり、都落ちの運命となる。
現在、瀬戸内エリアでは岡山−福山(土日など不定期に尾道、三原まで延長)間快速「サンライナー」用として4両編成で岡山エリアに在籍している。
また、短編成化の際に余剰となった中間車は改造を受け、115系3500番台として岡山支社エリアの115系に組み込まれてしまった。
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